不登校のお子さんがいらっしゃる小中学生の親として、過ごし方に悩むことはありませんか?中には、ホームデュケーション生活を前向きに捉えて過ごしておられる親子も少なくないと思います。こちらではわが子が夢中になっている体験についてお伝えしています。
世界で違う!ホームエデュケーションの立ち位置とは?
学校に通わずホームエデュケーションで子どもを育てていく生活なんて本当に大丈夫なの?
勉強は?子どもの将来はどうなるの?
と、様々な心配や不安がよぎる保護者の方は多いのではないかと思います。逆に不安にならないことの方が難しいのかもしれません。
なぜなら、学校に行くことが当たり前という教育方法が根強く残っている日本では尚更、私達親の多くが未経験のことですから安堵できる親の方がまだまだ少ないのではないでしょうか。
そもそも、経験したこともないホームエデュケーションって何?という疑問も湧きますよね!
ホームエデュケーションとは、家庭を拠点として子どもの個性や人格を尊重し、子どもの興味や意欲を大切にしながら学んでいくことです。
ホームエデュケーションのやり方は子どもの興味・関心を中心に学んでいくやり方など家庭によって様々のようです。
このように、学校に行かずに家で学ぶ方法は米国や北欧、イギリスなど多くの国で義務教育としても認められている教育方法の1つです。
例えばイギリスでは、学校に通わずに家庭で勉強するという選択をすることができるという柔軟な対応を国がしています。
しかし、一方で日本では文部科学省から不登校児童に対するの柔軟な支援を促す通知はありつつも、ホームエデュケーションを義務教育として認められていません。
文部科学省では、不登校が生じないような学校づくりへの取組みを推奨しており、このような記載があります。
不登校が生じないような学校づくり
1.魅力あるよりよい学校づくり
児童生徒が不登校になってからの事後的な取組に先立ち,児童生徒が不登校にならない,魅力ある学校づくりを目指すことが重要であること。
「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日より抜粋
不登校にならない学校づくりを目指している日本の教育の背景からも、日本ではホームエデュケーションという過ごし方へ対する世間からの目はまだまだ厳しいものなのではないでしょうか。
娘との不登校生活の中で大変身したのは母親の私です
わが家には、現在小学生と中学生の不登校生活3年目の娘が2人おります。
不登校のお子さんのそれまでのいきさつやご家庭での生活スタイルなどは、子どもの数、家庭の数ほどあると私は思っています。
娘の場合、
・決められた枠の中で決められたことだけをする授業スタイル、学校の在り方に息苦しさを感じる
・群がりのある集団生活の中に入り込むことへの抵抗
などがありました。
私は過去は、登校しぶりが始まった当初は何が何でも学校には行かなければいけない!幼稚園のバスに間に合わなければいけない!毎日行くのが当たり前!
このように頭はカチコチで非常に頑固者でしたので、娘達には申し訳ないくらい随分と辛い思いをさせてしまいました。
ですが、今では不登校を選択して中学生・小学生の娘とのホームエデュケーション生活にひたっています。
何が私の思考をガラリと変化させたのかというと、子どもの様子を見ると一目瞭然でした。
娘達それぞれが本来の自分らしさを取り戻すことができたこと。毎日可愛い笑顔を見れることが何よりもの幸せだと心底思うことができたからです。
もしかすると、わが家と同じような経験をされているご家庭もあれば、不登校という状況に戸惑われているお母さんもおられるかもしれません。
やはり前述での日本の教育背景があるように、世間に対抗していくにはとても勇気が必要なのが現在の世の中なのではないかと思います。
私は、不登校を推奨しているというわけではありませんが、学校が合う子もいれば学校が辛い子もいる。学校で成長できる子もいれば学校で自信を失う子もいる。そう思っています。
わが子にとって本当に成長できる環境はどこなのか?わが子が求めていることは何なのか?
不登校をどう乗り越えていくのか?親としてしっかり見極めてあげることが大切な役目だと考えています。
次に、わが家のホームエデュケーション生活の一例をご紹介させていただきます。不登校だからこそできる過ごし方もあるんだ!と感じていただける内容かもしれません。
中学生・小学生の娘と好きと売れるを実体験♪リアルお店屋さんごっこ!
わが家では、物作りが好きな娘と一緒に木材やガラスなどを使用して作品を制作しています。
作品をただ作って終わりではありません。完成した作品は販売するということを前提に物作りをしているのです。
物作りを一緒にしていくまでの過程はこちらでお伝えしてます
合わせて読みたい:
夢を追いかける不登校小学生のその後は!?フリースクールより大成長の物販~ママは子どもの応援団編~
私がしっかりと売れる物をリサーチをした上で制作を進めてくので、嬉しいことに販売をするとちゃんと購入をしてもらえるのです。
物を売るような物販の経験もなく、ハンドメイド作家でもない私と小学生・中学生の娘なのですが、なぜ制作をしているのかというとそれぞれの好きなことや特技を活かした過ごし方をしたいからです。
私達が作った作品が、1点、2点と売れていくと、中学生の娘と私は口を揃えて
「売れてしまったね…」
と呟きました。
心を込めて制作した作品は、今までならお家の中に飾っておく習慣しかなかったので、会ったこともないインターネット上で気に入ってくれた相手にお譲りしていくということがなんだか寂しくてたまらなかったのです。
それでも、やはり自分達で制作した物を
「かっこいいです!」「とっても素敵で大満足です。」「可愛すぎます!」
と、喜んでいただき大切にしてもらえるということは今まで経験したことのない喜びでした。
そして、また「こちらは販売されていますか?」
と、問合せが来るのです。
自分達が作った物を目にとめていただけること自体が、私にとっては考えられないことでしたので、ついつい
「不思議過ぎるんだけど…」
と、娘に相談してしまうほどでした。
実際にこのようなあり得ないような日々を小学生と中学生の不登校中の娘達と送っているのです。
娘達にとっても、私にとっても、全てが初めての体験だらけのリアルお店屋さんごっこ♪はとっても新鮮で生活の中で活気が溢れるようになりました。
何よりも私にとって嬉しいことは、娘と共通の目標をもっていることで、今まで以上に親子の仲がじわじわと深まっていくのを肌身で感じることができることです。
わが家の娘達とのホームエデュケーション生活はいかがでしたでしょうか。ぜひ、お子さんが笑顔で伸び伸びとできる過ごし方を考えてみていただけると私も嬉しいです。
娘達との作品が売れていく仕組みはこちらで学びました